社会福祉法人 碧

碧では、障がいのある方や医療的ケアが必要な方、そのご家族や支援者まで、立場を問わず気軽に頼れる様々な「相談の場」を地域に開いています。
複雑な制度や選択肢の中で、ひとりで悩まないように。どんな小さな声も、受けとめ、整理し、必要な支援につなげていく。そのために、相談支援専門員などのスタッフが、関係機関と連携しながら丁寧に伴走します。
話すことで「自分の考えが整理できた」「次にどうすればいいか見えてきた」――
そんな実感を得られる相談体験を目指して、私たちは“対話のプロセス”を大切にしています。

毎日の暮らしに、特別なことは必要ありません。落ち着いた部屋でひと息ついたり、顔なじみの仲間と食卓を囲んだり。そんな「ふつう」を安心して送れる住まいを、碧は大切にしています。
現在、茅ヶ崎市内にて4棟のグループホームを運営し、障がいのある方が地域の一員として、安心してその人らしく暮らしていけるよう支援を行っています。
それぞれのホームは、四季の移ろいを感じながら過ごせる穏やかな環境で、暮らしの中のあらゆることを、利用される方の希望やペースに寄り添って支えています。

一人ひとりに合った「はたらく」かたちは、決して一つではありません。
毎日通えなくても、得意なことがはっきりしていなくても、自分のペースで社会とつながることはできるはず。
碧では、就労継続支援B型事業を通じて、障がいのある方が「はたらく」ことを体験しながら、自分の役割やリズムを見つけていけるよう、幅広くサポートしています。
はじまりは、どんな動機でもかまいません。ご本人の歩幅に合わせて、続けられる形を一緒に考えていく。
それが、私たちの「はたらく」への向き合い方です。

いつも前向きに「活動」しなくてもいい。
「人と関わること」は、必ずしも話したり、輪に入ることだけじゃない・・・。
碧では、障がいのある方がその日の気分や体調に合わせて、自分らしく過ごせる「活動の場」を用意しています。
静かに一人で過ごす時間も、誰かと並んで過ごす時間も、どちらも大切に。
ただ“いること”が歓迎される場だからこそ、自然と「何かしてみようかな」という気持ちも芽生えていくはず。
私たちは、ひとり一人の感覚や選択を尊重する場所づくりを大切にしています。

ほんの少し誰かに寄り添ってもらえたら、暮らしの中に「やってみたい」が生まれることがある。 碧では、日中一時支援や移動支援などを通じて、障がいのある方やそのご家族の暮らしに、ささやかな「余裕」と「挑戦」の彩りを添えています。
ご本人が安心して過ごせるもう一つの場所があることで、ご家族は自分の時間を取り戻せる。
自分らしく外に出られる機会があることで、ご本人の世界が少し広がる。
そんなふうに、日常を一歩広げる挑戦を、私たちはやさしく後押ししていきます。